今回は大学受験における日本史の勉強法を紹介します。
日本史は暗記が中心だと思われがちで暗記が苦手な人から敬遠されることが多いですが、因果関係をおさえて勉強することが大切です。
今回は日本史と世界史の比較をした上で、日本史の勉強法とポイントについて詳しく解説します!
大学受験で日本史を選択すべき?
日本史は世界史と比べて漢字が多く、カタカナが少ないという特徴を持っています。
また歴史の流れもほぼ日本に固定されているので1つの軸で歴史を捉えることができます。
世界史はそれに対してヨーロッパ・インド・アメリカなど各国の歴史を追うため複雑な流れを組み合わせて世界の流れを理解しなければなりません。
現代史では世界史・日本史のどちらも大きく時代が動きますので詳細な人名・事件・土地名などを年号に合わせて覚える必要があります。
日本史と世界史のどちらが覚えやすいかは人によって異なるので、教科書を通読したり授業を聞いていく中で自分がどちらに向いているかを判断しましょう。
【大学受験】日本史の勉強法
大学受験という限られた時間の中でゼロから日本史を勉強するには、効率的な勉強と勉強計画を立てる必要があります。
以下で詳しく解説します。
1. 勉強スケジュールを立てる
日本史以外の科目にも共通して言えることですが、大学受験においては基礎固めから問題演習、過去問演習の3つのステップを踏む必要があります。
例えば日本史では、教科書の内容をおさえていないのに志望校の過去問ばかり解いていても成績は伸びない上に、わからないことが続いてストレスになるでしょう。
そうならないためにも、まずはしっかりと教科書の内容を理解する基礎固めの時間を作った上で、問題演習へとりかかりましょう。
2. 流れを把握する
年表を使う
日本史を学ぶ上で年表を活用することは非常に重要です。
各時代の名称(縄文→弥生→〇〇…)を抑えた上で、出来事をその時代区分に合わせて分類することで理解しやすくなり、歴史の流れも見えてきます。
まずは教科書などの年表をみながら、どの出来事がどの時代に起きたのかを正しく理解しましょう。
大きな出来事を覚える
日本史と一言で言っても、それは2000年以上の長い歴史をもったものです。
当然枝葉の出来事へ目を向けていけば多くの出来事や法律・人名が出てくるので混乱することもあるでしょう。
そんな時はまず歴史上で大きな影響を与えた出来事を中心に理解していくことが大切です。
そこから前後に出来事を広げていくことで、一つの出来事が歴史にもたらした影響やその出来事が起こった経緯を知ることができます。
これは歴史の流れをおさえるという点でも非常に重要な学習法です。
教科書の太字になっている部分に何度も目を通し、流れを理解するようにしましょう。
日本史漫画を読む
日本史の因果関係をおさえるには日本史漫画を読むこともおすすめです。
基礎固めをする上で大きな出来事を印象付けるにはわかりやすさを追求している日本史漫画がおすすめです。
特に日本史に苦手意識を持っていたり、日本史についての知識が浅い人は取っ掛かりとして日本史漫画を読むことをおすすめします。
知識が足りない状態で教科書を通読しても理解度が浅いままになってしまいます。
時代の理解度に偏りがある人は、苦手な時代区分だけ読むといったように工夫して利用することも大切です。
3. 用語や年号を暗記する
日本史の流れをおさえてきたら、それに付随させていく形で出来事の用語と年号を覚えていきます。
これも始めは大きな出来事から覚えていき、細かい出来事をそれに足していく形がおすすめです。
自分でノートを作り整理するのも、参考書や資料の年表を参考にしていくのも良いでしょう。
出来事と年号をひたすら書いて覚えていくという方法もあります。
自分に合った覚え方で暗記を進めていきながら、知識が足りない部分は何度も教科書を読み返すことで補強していきましょう。
また年号は順番を意識し、どの出来事からどの出来事へいつ起きたのかという因果関係をおさえた上で覚えていくようにしましょう。
下記サイトではプロの講師が暗記をするコツについて紹介しているので、暗記が苦手な方はぜひチェックしてみてください。
語呂合わせを作る
年号を覚えるのが辛い、という人はとても多いかと思います。
年号は語呂合わせで覚えることで覚えやすくなります。
有名な語呂合わせで言えば「1185(イイハコ)作ろう鎌倉幕府」や「1919(行く行く)三・一独立運動」などがあります。
語呂合わせで覚えることは非常に前から行われてきたので、参考書にもなっていたりネットでも語呂合わせについてのサイトを調べたりできます。
他にも自分で覚えやすい語呂合わせを思いつけば、それに合わせて覚えていくこともおすすめです。
4. 模試・過去問に挑戦する
ある程度教科書の内容を理解したら、模試や過去問に着手していきましょう。
これらは自分の知識が足りない部分を明確にしてくれる上に、志望校と今の自分の距離感を掴むことができます。
間違えた問題をもとにもう一度教科書に戻り、自分の弱点を復習することでさらに自分の知識を固めていくことができます。
定期テストの点数にも自分の実力が反映されるのでおすすめです。
最初のうちは模試や過去問の点数に拘らず、多くの問題演習をこなして自分の知識を定着させていきましょう。
過去問を多く解くことは自身の志望校の出題形式に慣れていくメリットもあるので、早い時期から志望校の過去問を確認しておくようにしましょう。
5. 文化史もおさえておく
日本史の勉強において後回しにされがちなのが文化史です。
確かに最初は通史を先に覚える方が優先順位が高いですが、文化史をおろそかにすると本番の受験で思わぬ失点をしてしまう危険があります。
また日本文化史を学ぶメリットとしては、国語古典の科目への応用が効くという点です。
文化史をおさえるときは時代背景をもとに、作者がどういう意図でその作品を作ったのかまで理解しておきましょう。
大学受験に向けて日本史を勉強する際のポイント
一問一答に挑戦してみる
日本史の通史の勉強が終わったら一問一答に挑戦することをおすすめします。
日本史の問題は出来事・年号の順序・正誤問題など様々な観点から出題されることが多いです。
そのため自分では理解したつもりでも問題を解いてみるとわかっていない部分があることが多いです。
一問一答でそういった知識の抜けを補充すると同時に、多くの問題演習をこなしていきましょう。
覚えたことを人に説明してみる
ある程度日本史の知識が固まったら、友人や家族に日本史の流れを説明するのもおすすめです。
歴史は流れが重要なため、人に説明することで自分の流れの理解度を深めることができます。
説明するのが難しい場合はノートに書いたり、覚えたことを頭の中で説明するだけでも良いでしょう。
また説明することは論述問題の解答力を強めていくことにも繋がります。
国公立大学など論述問題が出題される大学を受けようと考えている方には特におすすめです。
参考:鎌倉時代の重要用語│守護・地頭- 刀剣ワールド
参考:【大学受験】日本史の勉強法を早稲田大学の講師に聞いて徹底解説!
効率的に日本史を勉強しよう
今回は日本史の勉強法について解説しました。
日本史は正しい勉強法でやれば必ず成績が上がる科目です。
ただ暗記科目とされてしまいがちですが、歴史の因果関係(流れ)をよく理解した上で初めて暗記が活きてきます。
最初は細かいことにこだわらず時代ごとの大きな出来事を理解していきましょう。
今回の記事が勉強法の改善や一助になれば幸いです。
志望校を目指して頑張ってください!
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